スペックポンプの主な使用用途
医療業界
医療分野においては、病院の器具向けの滅菌装置にスペック社の水封式真空ポンプVZシリーズが使用されています。また滅菌装置に特化したUnivac(ユニバック)真空ポンプもあります。
半導体業界
半導体製造では、露光・エッチング・メモリテストなどポンプが使用されている工程も多いですが、スペック社のマグネットポンプもフロリナートやノベックなどのフッ素系媒体を使用したチラー装置の中に数多く搭載されています。
熱媒・温調業界
熱媒体循環装置・ロール温調装置などの最高温度350℃まで使用する高温熱媒体向けにスペック社のマグネットポンプTOEシリーズが使用されています。TOEシリーズは高温油 最高350℃まで使用可能な高温油向けのマグネットポンプです。
食品業界
スペック社の水封式真空ポンプVGシリーズは、食品工場で多く使われているタイプです。食品工場で問題となるポンプヘッド内のスケールの溜まりを解消しています。
鉄道・車両業界
スペックポンプはヨーロッパを走る鉄道車両に使われています。小型DCポンプは車両の飲料水装置向けに、変圧器やモーター・インバーターの循環冷却用に鉄道車両用マグネットポンプが、運転席のエアコン装置にもマグネットポンプが使われています。
医療業界
血液検査などの検体装置の洗浄目的にDCモーターポンプが、CTスキャン用の冷却ポンプなども医療分野において使われています。
プラスチック業界
現代では欠かす事のできない材料プラスチック。小さい部品から車体のフレームまで数多くのプラスチック製品を成型する際にスペック社のマグネットポンプは使われています。プラスチック用を成型する際には温度を一定に調整する事が重要です。また最近のプラスチック成型業界では、品質向上や環境対策の目的で180℃を超える高温水による成型が行われています。スペックのマグネットポンプHTシリーズでは、ポンプの耐圧を上げる事により、高温水180℃・220℃でも使用できます。ヨーロッパの自動車業界では既にこの高温水向けポンプHTシリーズが数多く使われ始めています。
スペックポンプの特徴
ドイツ製スペック社ポンプが他社メーカーのポンプと異なる点はいくつかございます。
まず①【高温は油350℃・水180℃ 低温はフッ素系媒体―80℃までの幅広い温度帯に対応している点】、次に②【コンパクトサイズに関わらず高圧力が出せる高性能設計である点】-同等能力を出したい場合に他社メーカーのポンプと比較すれば、スペック社のポンプがどれだけコンパクトかを実感できます。そして③【全ての製品がCE規格標準品。またUL規格、GB規格にも対応】という点です。海外輸出の際に掛かる、規格取得のためのコストと時間を削減できます。
①幅広い温度帯に対応【180℃水 350℃油などの超高温 -80℃フッ素系媒体の極低温まで】
・マイナス温度領域から350℃までの高温度媒体への対応
・コンパクトで省スペース
・水、油、その他特殊媒体に対応
・低騒音
・高温チラー・低温チラー業界 プラスチック業界 食品業界 医療業界
②コンパクト設計にも関らず高圧力を出せる高性能設計
【装置内にポンプ最小スペースを提供】
また国内他社のマグネットポンプに比べて、スペック社のマグネットポンプはそのコンパクトサイズに関わらず高い圧力が出せるのも特徴です。
近年では装置の小型化が進んでおり、搭載されるポンプのスペースも限られてきています。その中でスペックのマグネットポンプは最小のモーターサイズで十分な能力(圧力・流量)が出せるという評価を頂いております。特に圧力においては既定モーターサイズでは国内メーカーが出せない圧力を出す事ができます。最新のPMモーターポンプにおいては更にこの小型化を進めることに成功し、ユーザーが求めるポンプの最小スペースという要求に応えることが出来ています。