比熱はダムに例えると分かりやすく、
比熱が高い(1 kJ/kg・K 以上・例えば水)ということは大きなダムの場合で、
・熱を入れても、温度という水位はなかなか上がらない(熱しにくい)
・熱を抜いても、温度という水位はなかなか減らない(冷めにくい)
比熱が低い(1 kJ/kg・K 以下・例えば金属)ということは小さなダムの場合で、
・熱を入れると、温度という水位はすぐに上がる(熱しやすい)
・熱を抜くと、温度という水位はすぐに減る(冷めやすい)
上のチラー構造で凝縮器という部分があります。コンデンサーとも言い、蒸発器(エバポレーター)で気体になった冷媒をコンデンサーで加圧した後に、空気または冷水と熱交換させる事で、気体を液体に凝縮液化させるための機械です。この凝縮という現象の際に気体は周囲に熱を発します。これを凝縮熱と言います。
膨張弁は凝縮器から出てくる高温・高圧の液体冷媒を、次の蒸発器で気化しやすい(蒸発しやすい)状態にするために、低温・低圧の霧状に減圧するための弁です。膨張弁には感温筒と呼ばれる蒸発器出口の温度を検知する部分があり、蒸発器出口の温度が低ければ膨張弁に入ってくる冷媒量を抑えるために弁を閉じます。反対に出口の温度が高ければ、膨張弁に入る冷媒量を上げるために弁が開きます。膨張弁に入る冷媒は狭い通路を通ることで流量が下がり、流速が上がり、そして減圧されます。
コンプレッサーは気体を圧縮し、高圧にするための機械です。