粘度
主に熱媒油やエチレングリコールなどは低温状態ではドロドロとした高粘度の媒体になります。10cst 程度の動粘度ならば、ポンプの稼働に大きな影響は及ぼしませんが、50cst 程度の高い動粘度の場合、媒体を送り出すのに高い負荷がポンプとモーターのシャフトに掛かります。この時にモーターの軸動力は上がりますので、常温スタートの場合は余裕を持った大きめのモーター選定が必要になります。(媒体温度が十分に上がった状態であれば、粘度は下がりますので、高粘度媒体の運転に対しては1つの対策になります。)またあまりにも粘度が高くなると、流量や圧力にも影響が出てきますのでこれも注意が必要です。ポンプそれぞれには許容できる粘度の上限値が決まっており、スペックポンプの場合は主に100cst が上限値になっています。