データセンター内のサーバーを冷却するには、空冷と液冷の2つの方法があります。これまでは空冷が主流でしたが、年々サーバーの高密度化が進み、消費電力量つまり発熱量も上昇。従来の空冷方式では増大するサーバーを冷やしきれなくなっています。
現在普及しているサーバーの液冷方式は空冷よりも効率的にサーバーの熱を奪えることから広まっています。中にはサーバーラック丸ごと冷媒に浸してしまう液冷の方法を取っているデーターセンターもあります。液冷は空冷と比べると費用面では高くなるデメリットもあります。
サーバーを冷やすの必要な冷媒を循環させるのに必要なのがポンプであり、スペック社のMY04-46-MM / 小型DCポンプは世界のデーターセンターで採用されています。MY-04-46-MMポンプ自体も冷媒に浸漬可能です。同じく小型サイズの渦巻き型PMキャンドポンプのMY-25-90-PM-SRポンプもサーバーの冷却用途に使用されています。
データセンター冷却に使用されているMY04-46-MM 小型DCポンプの特徴は以下になります。
・サーバーラックの狭いスペースにも入るコンパクトサイズ
・180Wの小さい消費電力モーター
・最大50l/mの循環用途に適した能力
・2000-6500rpmまで回転数可変ポンプ
データセンターのサーバー冷却用途には上記のMY-04-46-MMポンプの他に、MY-25-90-PM-SRというこちらも回転数可変型のポンプがあります。流量はMY-04-46-MMの最大55l/mよりも大きい、最大240l/mまで流すことができます。圧力もMY-04-46-MMの最大15mよりも高い、最大45mまで出すことができます。MY-25-90-PM-SRポンプはキャンド型PM渦巻きポンプで、より高流量で高い圧力を出したいときに選ばれるポンプになります。