NPSHR

NPSHR

ポンプの運転にはNPSHR(必要吸込みヘッド)とNPSHA(有効吸込みヘッド)という2つの値が存在します。NPSHR(必要吸込みヘッド)というのは、そのポンプが持つ固有の値で、ポンプ内で失われる圧力を言います。吐き出す流量が増える程にこのNPSHRの値は増していき、媒体の飽和蒸気圧以下まで下がってしまうとキャビテーションが起こります。NPSHR(必要吸込みヘッド)が低いポンプというのは、それだけキャビテーションを起こしにくいポンプになりますので、優秀なポンプと言えます。

NPSHA(有効吸込みヘッド)は、そのポンプで使われているシステムに関係する値です。ポンプに対してどれだけの押し込み圧力があるかを示す値で、例えばポンプから高さ10mの位置にあるタンクから水をポンプ吸い込み側に送っているとしたならば、NPSHA(有効吸込みヘッド)10mを確保していると言えます。この他に媒体の密度や、配管の抵抗なども関係し、最終的なNPSHAが決定します。

ポンプのNPSHR

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