ポンプには最高効率点(Best Efficiency Point 通称BEP)と呼ばれる運転点があります。これはそのポンプの中で最もポンプ効率が良い点の事です。
ポンプによってBEPの場所は異なりますが、性能曲線真ん中よりやや右に位置している事が多いです。ポンプの稼動点は、ポンプが組み込まれている装置や配管のシステム抵抗値とポンプ性能曲線の交点で決まりますが、このBEPに出来るだけ近い点で運転する事が、ポンプの寿命を延ばしてくれます。
反対にBEPから遠く離れた点が稼動点になってしまうと様々なトラブルがポンプに起こりやすくなります。
・性能曲線の左端:締め切り運転に近い箇所で運転すれば媒体の温度は上昇し、メカニカルシールなどの寿命は減少します
・性能曲線の右端:全開運転で近い箇所で運転すれば、キャビテーションが起こりやすくなり、ベアリングやインペラーなどにダメージが加わります