ほとんどのポンプの能力はMPaやbarなどの圧力ではなく、mやfeetなどの高さ/揚程で現わします。これは高さ/揚程でポンプ能力を表せば、送る媒体の密度や温度に影響を受けずに常に一定にポンプの能力を表すことができるからです。
媒体によっては温度が変わる事で大きく密度が変わる場合があります。密度はその媒体の一定量における重さになるため、MPaなどの圧力で表記してしまうと媒体の条件が変わった時にまたそのポンプの吐き出し圧力が変わってしまいます。
もし18℃の綺麗な水を循環させているポンプならばm(高さ)でもMPa(圧力)でも問題ありません。しかし温度が変化した場合、水の密度も変わっていくのでポンプの圧力は変わっていきます。