DCモーターは直流電圧で駆動するモーターです。
スペックポンプでは500W未満の小さいモーターサイズのポンプに使用されています。供給電圧は直流電圧24V(電圧範囲 18~28V)です。モーター耐用時間は約20,000時間です。
DCモーターポンプのタイプ
DCモーターポンプの構造としては①キャンド型タイプと②マグネット型タイプの2つがあります。
①キャンド型DCモーターポンプ
モーター内部にキャン(下記写真の黒い筒のような部品)の一部が入る構造で、DCモーターによって生じる回転磁界にキャン部を隔てたポンプシャフトに付いている内部マグネットが引き合う事で回転するキャンド型構造。
②マグネットカップリング構造
DCモーターのシャフトに接続している外部マグネットが回転し、それに応じてキャン部を隔てたポンプシャフトに付いている内部マグネットが回転するタイプ
直流電源と配線
DCモーターには三相交流モーターとは異なる配線方法があります。
【供給電圧側に+24V -24Vを接続する】
電圧供給の配線は2つで、+24V直流電圧用の2.5mm2 赤配線 とー24V直流電圧用の2.5mm 黒配線(power GND)です。この2つを供給電圧側に配線します。
供給電源ケーブルですので他のケーブルよりも太い特徴があります。
【モーター回転数は 0-10V または 0-20mA の入力信号で決定】
DCモーターの回転数はスピードコントロールのプログラミングで決まります。
仮にスピードコントロールに接続せずにモーターを動かしたとすると、0Vまたは0mA時の設定でモーターは動きます。
0.75mm 黄色い線 は 0-10V 入力用 、0.75mm 灰色線は 0-20mA 入力用の配線で、回転数の調節はこの0-10Vまたは0-20mAの2つから選ぶ事ができます。また0.75mm黒線(signal GND)を供給電圧側またはスピードコントロール側のマイナス極側に接続します。
【オプション Active Lowでモーターオフ/オン】
モーター電源をオフにせずにモーターを止めたい場合、オプションのActive Low配線である0.75mm緑線を付ける事が可能です。
このアクティブローでモーターのON/OFFが可能です。
下記はDCモーターポンプの配線図です。