CDが売られなくなり、音楽は携帯でダウンロードされる時代になり、
洋服や靴も店舗ではなく、アマゾンでワンクリック。
ご飯だって、電話で出前は古く、ウーバーイーツでワンクリックな時代です。
ドナドナという歌で牛は荷馬車に揺られて市場で販売されていましたが、
今じゃコストコに行けば世界中の牛肉が真空パックでお買い求めできます。
ではポンプはどうか。時代は2023年。ポンプの買われ方・売られ方も激変してきているように感じます。
■昔:”HPでポンプを決める奴なんていないよ”
私が会社に入社した8年前くらいは、ポンプは業界の口コミで買われると上司から言われていました。当時からスペックジャパンのHPはありましたが、
そのHPを見てスペックのポンプを購入する人なんていないとにわかに信じられていた時代です。
10万円以上する装置に使われるようなそれなりのポンプを、ネットだけで見て購入する人なんていない。そもそも機械系製品をインターネットで検索している人なんてほとんどいない。メーカーの世界というのはポンプに限らず、現場で現物を見て、そこから現場社員の口コミから噂が広がって、購入に至るのが主流であるし、これからもその流れは変わらない。そんな先入観が弊社にもあったような気がします。
しかし時代は変わりました。
お金の振込でリアルな銀行に行く若者がほとんどいなくなり、銀行決済はアプリでピッの時代になりました。ポンプも然り。
あれから時も経ち、ポンプもグーグルで検索され、どのポンプが条件に見合うかをスマホを通して判断される時代になりました。
マグネットポンプメーカー各社どこの会社もホームページはもちろん、中にはYoutubeの動画コンテンツに力を入れて、自社のポンプをアピールする会社もあります。インターネット検索上位という新たな市場の最前列に躍り出ようと、各社しのぎを削っているのです。
かつてのように工場で誰かがポンプを見て、目利きの職人が“このポンプはいいねぇ”とつぶやいて、その口コミが次第に業界に広まって・・という世界線は確かにまだ存在しているかもしれません。
ですがもっとシンプルに、メーカーの設計者がパソコンの前に座って、グーグルに“マグネットポンプ 小さい”と検索ワードを入れて、上位に表示されたポンプメーカーから順に問い合わせする、そんな現実が主流になりつつあるのを感じています。
どんな商品も当然ポンプですら、まずは人の目にとまらなければ話が始まりません。つまり露出しないとポンプも今の時代は売られないと感じています。
“物はいいんだけど、知られてないんだよねぇ~”では買ってもらえないのです。
この点については、弊社スペックポンプも重々理解しておかないといけないなと思っています。製品のクオリティーにあぐらをかいていてはいけない。しっかりと皆さんの目に触れられる場所に、スペックポンプを陳列しておかないと思っています。
そこに来て初めて、お客様に手を取ってもらえるか、そのポンプを気に入ってもらえるかという話になると感じています。
ポンプの売られ方も変わってきたというお話でした。