先週も虹プロオーディション2を家で見ていたのですが、とんでもない逸材が出てきました。熱心な虹プロファンなら既にお察しかもしれませんが、ユウです。
総合1位のともやの光り具合は一次予選から目立っていましたが、ユウについてはほとんどの人がノーマークだったのではないでしょうか。
そう、ビジュアルがいいというところを除いて。
アイドルにおいてビジュアルがいいのは最大の武器ですが、この虹プロは完全な実力主義のオーデイションです。ダンス・歌・スター性そして人格、この4つが備わっていなければ、いくらカッコいい顔をしても駄目なのです。
そう思っていたら、そのビジュアル大優勝のユウがとんでもないパフォーマンスを見せました。1次予選ではパフォーマンスでほとんど頭角を表せなかったユウ。基礎がまったく出来ていないとまで言われていたユウ。悔しかったはずです。
確か、他の事務所も受験したが落ちてしまっていて、JYparkが”その理由が何となく分かる”と言っていましたが、自分が記憶する中でも1,2を争う厳しい批評だなと思いました。そんなこと言うなよと。
ただ、ユウはその評価を3分のステージで一変させました。
JYParkも言っていましたが、それは紛れもない努力によるもの。JYParkの言葉を借りれば切実な努力。このユウのパフォーマンスのために、切実という言葉を覚えたかのようなJYparkの切実。
その見栄えする外見から、一見するとまったく努力とかとかけ離れていそうなタイプが、めっちゃトレーニングに次ぐトレーニングで努力して仕上げてくると、見る方はやられちゃいますね。お前、そんなタイプやったんかい!と。
ともかく、自分の中でユウの株が爆上がりです。
■JYParkが稼働点を決めている
さて、そんなユウの大躍進で感動した後に、ふとある曲線を思い浮かべました。
こちらのポンプ性能曲線とシステム抵抗値の曲線です。
“ポンプが稼働点(何l/m何mを出すのか)を決めるのではない。
システム抵抗値(バルブ・配管など)がそれを決めるのだ。“
これはポンプ業界にある格言ですが、要はポンプはただ100%の力で回り続けているだけで、自分で“よし、今日は50l/m出すぞ!”とか考えているわけではなく、50Hz/60Hzの電圧をぶち込まれるまま、自分が持てる力100%で回転し続ける機械、それがポンプです。
そこで実際の20l/m at 10m とか 30l/m at 20mなどの稼働点を決めるのは、図の右上がりに上がっているシステム抵抗値という曲線です。バルブを閉めたり、配管が増えたりすれば、その抵抗値は増すため、曲線の傾きは急になります。
このシステム抵抗値曲線とポンプの性能曲線が交差するポイントが実際の稼働点になります。
虹プロで例えるならば、常に自身の100%の力を発揮せんとパフォーマンスするそれぞれのオーデイション参加者が右下がりのポンプ性能曲線。
そして、その参加者に対して、時には厳しい評価をくだし、時にはこちらがグッとくるほどの褒めをするJYParkが、それぞれの参加者の実際のパフォーマンスの出力を決める、右上がりのシステム抵抗値曲線であるなと。
変幻自在なのはJYParkの方です。
バルブを閉めたり、バルブを開けたり、厳しくしたり、褒めたり。
そのさじ加減で実際のパフォーマンス出力が決まっていく。
虹プロもポンプも同じだなと感じました。
今回のユウの例でいえば、赤い右下がりのポンプ性能曲線がユウです。彼は100%の力でパフォーマンスし続けます。
そこでバルブなしと書かれた黄緑色のシステム抵抗曲線であるJYParkが登場し、”ユウさんは基礎が出来てないです”とニコやかに言い放ちます。そこからユウは努力をし、バルブありと書かれた曲線との交点まで圧力を高めたというわけです。