メカニカルシール

メカニカルシール

メカニカルシールには回転環と固定環と呼ばれる2つのリングで構成されています。この回転環と固定環が隙間ミクロン単位で保持しながら擦りあいます。この回転環と固定環が接触する面を摺動面と呼びます。この摺動面の隙間には媒体が入りメカニカルシールの潤滑の役割を果たします。摺動面が隙間なく密着すれば漏れませんが、固定環や回転環の経年劣化により摺動面から漏れが発生する事があります。メカニカルシールの耐用時間は8000時間ですが、以上の理由により、メカニカルシールの密閉性は完全とは言えません。

→マグネットポンプの特徴

またメカニカルシールでは、直接メカニカルシール部と流体が接触するため、使用できる媒体の温度帯もマグネットポンプに比べて限られます。マグネットポンプでは、このような媒体の温度による影響を受けることがないため広範囲の流体の温度帯で使用でき、またメカニカルシールなどの交換部品もないため、メンテナンスが必要ないポンプになっています。

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